ゆきんこ
父として、
母親の代わりとして……
いつも私を支えてくれた存在。
私が思春期を迎えて……
ちょっだけ、溝ができていたことはわかっていた。
父とは話せない分野。
「恋ばな」は……
ある意味タブーであったのだと、自負している。
父はいつも黙って見守って……
さり気なく、気づくことがある。
そう……、
きっと、今も……。
鏡に映るもう一人の私は……
自信のない、
情けない顔のまま……
じっとこっちを見ていた。