ゆきんこ




寿司屋から帰ってきた頃には、


お腹はパンパン、はちきれんばかり。




「えんがわ……さいこ~う!」



バフっとベッドにダイブして……



幸せ気分で…まったりする。







「…………。」




不意に蘇る……


ワンシーン。




「…………!」




文人……。








明日、学校で…
私達は普通にできるのだろうか。




「………イカン!」



物思いに耽っていちゃあダメだ!




私はベッドから跳ね起きて……


昼食に食べたその弁当箱を洗う為に、鞄の中を漁る。



………と、



手にぶつかる携帯電話。




「…………。」




ほとんど無意識に……


その画面を、確認する。




「………あ。メール。」




しかも……



表示された名前は……、



「……新野……。」








すぐさま、内容を確認。






【件名:初メール】


【お疲れ。今週のスノーボード、本当に行って大丈夫?無理に行かなくてもいいから。】




「……え…?」



どういうこと……?



てか、無理にって…。



どうしてそんな風に思うの…?







メールを受信してから、大分時間が経っていた。




私はこのメールで、彼の言わんとしていることが…全くわからなかった。




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