ゆきんこ
これは……、


気にしてる。


絶対気にしてるよ。


偉い気ィ遣わせてんじゃん!




私は改めて咲の方に振り向くと。




「………。ライバルは蹴落とすくらいじゃないとね♪ごめん、嘘ついた。」




…ニヤリと……笑った。






やっぱり咲とライバルは……





怖いよぉ~!!!












咲たちは先にバスから降りると……



残された私達に、手を振った。





彼女の視線は。




後方の新野に向けられていて………





何だか胸が、苦しくなった。







新野がこっちに来るかもなんて……身構えていたのに。






勘違いオンナも甚だしい。





こっちに来ることも、



話し掛けてくることも……









……なかった。






< 69 / 234 >

この作品をシェア

pagetop