ゆきんこ
ニヤニヤする私の横から、
じっと見つめる視線。
「…………な、何?」
「いや、楽しそうだなぁって。」
「……楽しいよ?料理するの好きだし。」
隣りに……イケメンシェフがいるしね。
「いっつも、そんな感じだよなぁ。ころころ表情変えて、見てるこっちの方が面白い。」
「………。私は逆に新野見てるの楽しいけどね。」
「俺?…なんで?」
「すっごい自由人なんだもん。動きが予測不能でわくわくしちゃう。」
「……?そうか?」
「うん。今だってさ…、不思議だよ。私がここにいること自体。」
「…………。」