【短編】放課後は秘密の場所で。
「…そう。だからここは…
俺らの秘密の場所ってこと」


そういって彼は意地悪な笑みを浮かべ、人差し指で私の唇に触れた。



ドキッ……。


私の心臓が高鳴る。



秘密の場所…
なんだかとても特別な感じがした。



「あのっ…なっ名前聞いてもいいかな?」


ちょっ……!

動揺してるのバレバレじゃないか。


私の馬鹿!

落ち着け…平常心、平常心。



「あっ…ごめん。言ってなかったよね。
俺は2年の高野麗太。よろしくね」



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