桜の生け贄
「おそいよ♪」


あずさの妹、ゆずがいつの間にか来ていた。


「私が出て15分したら来るように言っといたの!ゆずが来てから5分は経ったよ!悠輝くんは、したくに20分もかかるんだね!それでも急いでるの!?」

あずさが怒ってきた。

服どうしようか迷ってたから遅くなった。


だが事実俺は遅れたから何も言い返せなかった。


「行こうよ、お姉ちゃん。遅刻しちゃうよ!」
「そうね、ゆず。悠輝くんも!ほら!」


手を握ってきた。


恥ずかしくないのか?

これも兄が二人いるせいか…?


と思ったが、あずさが真ん中で、片手で俺、もう片方でゆずの手を握って、ピクニックに行くようにはしゃいでた。


ゆずがいるからか…


少しがっかりだ。


< 12 / 59 >

この作品をシェア

pagetop