桜の生け贄
そんな一時もすぐに終わり、花見が始まった。


「どう?綺麗な桜と私の手料理は?」

突然言われて少し動揺し、口に入れてたご飯をすぐに飲み込んだ。

「この桜が村一番なんだよな?もう少し人いても良いんじゃないか?」

あずさは少し嫌そうな顔をしたがお構いなしに話し続ける。

「都会の花見はもっと人いたし、にぎやかだったぜ?」
「ここはいなかだもん」

ゆずが冷たく、小さい声で口早に言った。

「え…?」

ゆずを見た。

こっちをにらんでいる。

少し経ったらゆずもいつもの笑顔に戻って、

「ここは桜が好きな人少ないんだよ」

そういった。

なんだろう…?

時々なるゆず達の冷たい態度は…?


不快になったからだろうけど…


分からなかった。

一晩考えても…

布団の中で考えてたからいつの間にか俺は眠っていた。




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