桜の生け贄
帰りの時間になった。
「行こう?行かないの?あ!ゆずは一人で帰るように言っておいたよ?」

そんな事どうでもいい…

「あの桜…なんであれだけ色薄かったんだ?…本気で答えて」

あずさはため息を一つして、諦めたように、小さな声でぼそっと言った。

「伝説」
「え…?」
「だから…ッ伝説よ!!」

そう言って逃げていった。


…伝説…??

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