桜の生け贄
「……で…」
「え!??お姉ちゃん!?」

お姉ちゃんの声がしたのに…

もう私はわけ分かんなくて、理性が取り戻せれてなかった…

「気のせい…か…な」

そう言って少しだけど落ち着いた瞬間、霊が私の前に現れた。

私はすぐに分かった。

その霊は私のお姉ちゃん、前原あずさって…

お姉ちゃんの原型なんか無いのに…

「お姉ちゃん…ッ!!」

私は考えるよりも先に体が動いた。

五年前のように…抱きついた…

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