甘い唐辛子

「セクハラされたらどうすんだよ。」
「彼女は大丈夫。」
「は?」

希波矢は、オヤジ達から離れた所のカウンター席に座りながら、納得いかない顔をした。


ここからじゃ、よく女の顔が見えないからだろう。


「まぁ、落ち着いて、希波矢。彼女の事教えてあげるから。」
「おぉ!さすが兄貴、わかってんな!」

希波矢の扱いが慣れているのは、やはり未緒さんが兄貴であるからなのか。
はたまた希波矢が単純なのか…。


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