甘い唐辛子
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「14日か。一般公開されてるのか?」
「え、、あぁ。」
俺の部屋で、霞澄は書類の整理をしていた。
霞澄はこの短期間で実力を認められ、父方のじいさんの会社の雑務も任せられてるみたいだ。
こんな風に、テキパキと仕事をこなしている霞澄を見ると、焦りを感じた。
いや、焦りだけじゃない。
悔しさとか、羨ましさとか…
嫉妬とか……
とりあえず、汚い感情が俺の胸中で渦巻いていた。
「…私、行っていいか?」
「あぁ。…って、は!?」
「迷惑か?」
「いや、違う、迷惑じゃない。」
「そうか。」
……霞澄が学園祭に来る!!?
それじゃ、変な出し物は出来ねぇじゃねぇか!!
まだ決まってないことに安心しながら、頭をフル回転させて出し物を考えた。