甘い唐辛子


「毛先だけ、整えるよ。」

立ち止まった維十は、複雑そうな顔を私に向けてから、また歩きだした。


なぜ毛先だけなのかは疑問に思ったが、気にするのも面倒…
というか、
私は今の状況に満足しているから、半分どうでもいいように思っている。


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