甘い唐辛子
……………
あぁ……
改めて実感。
俺、霞澄にハマりすぎだ…
好きになればなるほど、
独占欲も大きくなって…
こんなの、霞澄に迷惑なだけ。
実際、さっき、あんな顔を霞澄にさせてしまった…
もっと大人になれ、俺。
…なんて良い面では思ったりするけど、その奥底では見たこともない霞澄の元カレ達に嫉妬した。
まだまだ子供で頼りなくて…
また思ってしまう。
『こんな俺でいいのか?』って。
霞澄はいいと言ってくれたが、でもやっぱりよくないような気がする。
やっぱり、俺は変わらなきゃいけない。
明日は霞澄と普通に話せるようにしよう。
心に決め、ゆっくりと瞼を閉じた。
夢の中には、微笑む霞澄がいた。