甘い唐辛子
霞澄、
今だけでもいいから、お前は俺だけのものだって思っていいか?
そんな、欲張りは、今だけでいいから……
微笑む霞澄にまた軽くキスをして、ベッドから出た。
遮光カーテンを開けると今までに無かった強い日光が、俺達を包んだ。
布団から出てきた霞澄は俺の隣で目を細めて空を見る。
その姿にまた愛しさが増して。
俺の中心は、やっぱりお前への愛情かな?なんて、恥ずかしいことを思ったりしたのは、誰にも内緒だ。