甘い唐辛子
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「若、わかりました。あの女の裏。」
俺が家に帰ると直ぐに、舎弟の1人が俺の許に駆け寄ってきた。
こいつの名前は靖哉。通称ヤス。
ヤスはこの組の電波塔で、こいつに聞けば大抵の事はわかる。
携帯で『藤成 霞澄を調べろ』と伝えたが、もうわかったとは…
さすがヤス。
「ヤス、10分後、俺の部屋に来い。」
「はいっ。」
ヤスは深く頭を下げてから、どこかに消えていった。
俺は胸の高鳴りを抑えながら、自分の部屋に戻り、制服から部屋着へと着替えた。