甘い唐辛子
Side:イト
今日から1週間、うちの学校ではGWならぬシルバーウィーク(SW)がある。
何の為につくったかは知らないが、休みが多いのは嬉しいことだ。
今日は見せたい物があるからと言って、2時から海と希波矢が家に来る。
見せたい物って言うのが気になるが、あえて訊かなかった。
今は1時。
何もすることが無いし、部屋でゴロゴロしていたら、いきなり玄関の方が騒がしくなった。
廊下を派手に走る音。
組長ー!という組員達の大声。
嫌な予感がする。
俺は、部屋のドアを開けて外の様子を見…ようとしたその瞬間、ヤスが息を切らしながら俺の部屋のドアを勢いよく開けた。
「なんだ、ヤス。騒がしい。」
「若、それどころじゃっ…藤成のっ…あ…ごが…ハァハァ…組員引、連れてっ、今、玄関に…」
途切れ途切れのヤスの言葉を頭の中で繋げ、俺は急いで玄関に向かった。
今日から1週間、うちの学校ではGWならぬシルバーウィーク(SW)がある。
何の為につくったかは知らないが、休みが多いのは嬉しいことだ。
今日は見せたい物があるからと言って、2時から海と希波矢が家に来る。
見せたい物って言うのが気になるが、あえて訊かなかった。
今は1時。
何もすることが無いし、部屋でゴロゴロしていたら、いきなり玄関の方が騒がしくなった。
廊下を派手に走る音。
組長ー!という組員達の大声。
嫌な予感がする。
俺は、部屋のドアを開けて外の様子を見…ようとしたその瞬間、ヤスが息を切らしながら俺の部屋のドアを勢いよく開けた。
「なんだ、ヤス。騒がしい。」
「若、それどころじゃっ…藤成のっ…あ…ごが…ハァハァ…組員引、連れてっ、今、玄関に…」
途切れ途切れのヤスの言葉を頭の中で繋げ、俺は急いで玄関に向かった。