甘い唐辛子


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「では、こちらに判を押してください。これで、交渉成立です。」


親父はみっともない程手が震えていて、微妙に判を押す位置がズレていた。


その契約書を確認した後、霞澄はそれを組員に渡した。




ん…?
交渉成立…ってことは…
え…?
こいつ、俺の婚約者なわけ!?

は!?え!?
ええぇぇ!!?



頭の中でパニックになっている俺を放っといて、霞澄達藤成の人間はとっとと帰って行った。



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