甘い唐辛子
考えがまとまった後直ぐに、親父と幹部、家にいる組員を集めて話した。
幹部も組員も賛成してくれたが、親父だけは渋い顔をしていた。
最後には認めてくれたが、まだ不満はあるようだ…
親父を説得して認めてもらったのに…
私も覚悟をしたのに…
海堂が力を付けてきたって聞いたから、計画をたてて実行したのに……
あの海堂の組長のヘタレっぷりはなんだ!!?
あの組長が率いている海堂が力を付けてきた?
1年後には藤成を超える?
今じゃとても、信じられない。
あれはただの噂話だったのか?
悪質な悪戯か?
困惑の中にも、怒りが芽生え、私は拳に爪を食い込ませた。