【完】優しい君の存在。
「大丈夫よ、お母さんも毎日お見舞い行くから」
「嫌だー!」
駄々をこねるわたしをなだめるお母さんと張り合いながらあっというまに面会時間が終わろうとしていた。
「じゃあ…、お母さんは帰るわね?明日は朝早いし…」
「…裏切り者」
お母さんは困ったように笑って病室のドアを閉めていった。
ぽつん、
1人残された病室。
絶対なんかいる!
そう思ったわたしは布団を被って寝ることにした。
怖いよー。