セパレート・ウェイズ
それから二人でカラオケに行って、ご飯を食べに居酒屋に行った。

カラオケで、駆はラブソングを歌った。でもそれは、幸せな歌ではなく、哀しい歌だった。大切な人を失った歌。駆は、哀しい歌ばかり歌った。

僕は、もどかしい気持ちになって、何てことのない歌ばかり歌った。愛情とかそういう感情の入らない歌。ただ明るいだけの歌を歌い続けた。
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