れんき*





「いや…神楽屋ではなく、神無月に用があって…」


「神無月の方…」


合い言葉を知っている


「あぁ…こちらへどうぞ」


そう言い、店の中に案内する


「希恵っ、神無月にお客さん」


「あら?奥にどうぞ」


「失礼します」


男は奥へ入っていく


「さて…あたしは残った片付けでも…」


そう思った瞬間、希恵に呼ばれた


「琴音、ちょっと」


「ん?」





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