君という海に溺れる
夢想-ユメオモフ-




時間よ止まれと願うほど幸せな瞬間。



いつからか、女の子はその人に会うために公園に行くようになった。


その人もまたいつも彼女の前に姿を現した。


時折、行き交う人が二人の姿を見つけては「仲がいいのね」と笑う。



それが何だか恥ずかしくて。

けれど何より嬉しくて。


二人は顔を見合わせて笑った。




< 135 / 296 >

この作品をシェア

pagetop