君という海に溺れる

暗い迷路の中で





求めていたはずのその場所は、いつしかその輝きを失って。


ただ諦めきれない夢だけがこの体を必死に繋ぎ止めていた。



いつしか変わらなくなっていった表情。

冷えていく肺の奥。

どこか違和感を感じる呼吸音。



目を瞑り耳を澄ませば、波のぶつかり合う音が聞こえた気がした。





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