君という海に溺れる




いつもランダムで流しているそれ。

寝ている間に何度もいろんな曲を流し続けていたのだろう。

それが何曲目なのかはわからない。


聞こえてくるのは所々途切れたメロディー。

それでも歌詞はすぐに頭に浮かぶ。

それくらい慣れ親しんだ歌。


目が覚めたとき一番に耳に入った曲がこれだなんて。

そんな小さな喜びに思わず笑みが零れた。




(本当に…幸せをくれるのが上手いよね)




それは大好きな、とても懐かしい旋律。


随分と初期の頃のものだが、初めて聞いたときからこれが好きだった。

もっとも、私がこの曲をCDで聞いたのはあの人たちがデビューして十年近くが経った頃だったけれど。

それでも今尚一番好きな曲で。




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