君という海に溺れる
同時に新しいシングルの発売を初めて知った。
上半期にはリリースの予定ということらしい。
(うっかりしてたなー…)
最近、アダムといることが多かったせいか。
それともたくさんのことを考えていたせいか。
こういった情報に疎くなってしまっていたことに気付く。
あれだけ楽しみにしていたのに。
いつもなら指折りその日を数えているはずなのに。
まさか忘れてしまうなんて。
ファンとしてどうなんだろうか。
それでもその理由がアダムだったらいいのにと思ってしまう自分に苦笑した。
「お姉ちゃん予約したの?」
「…一応ね(忘れてたなんて、言えない)」
「まじか」
彼女が言う"まじか"という言葉のニュアンスが"私も"であることは知っている。