君という海に溺れる

悪夢と現実の境界線





一体、いつからだっただろう。

こんなにも息苦しいと感じるようになったのは。


降り続く雨は止むことを知らず。

気付けば、この足元に大きな水溜まりを作ってしまっていた。


底の見えない、大きく深く、そして暗い水溜まりを。


いつのまにか足は埋まり、瞬き一つ出来なくなって。



それでも世界は廻り、当たり前のように朝を迎える。




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