君という海に溺れる

逃げるように駆け出した





がんじがらめにされた身動きの出来ない体。


それはいつも同じものを求めていた。


それだけが救世主なのだと思っていたから。



けれど、今この手を伸ばす先にいるのは

誰よりも木漏れ日の似合う人。




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