君という海に溺れる
素直に全てを受け入れられない弱い自分が嫌い。
素直に幸せを喜んであげられない心の狭い自分が嫌い。
そう思えば思うほど甲高く悲鳴を上げる心臓。
なんでなんでと繰り返すたび、身体中が痛みに軋む。
真っ暗な世界はあの日の海さえ見失いそうで。
あと何度こんな日を過ごせば、この道の先の私に出会えるのだろうか。
私は幾度も同じ場所を回り続けている。
「学校…」
そんな中でも私の中に存在する"義務"という言葉。
この言葉が私をこの世界に留め続けているのだ。
早く足を動かして電車に乗らなくては。
学校に行くこと。
それが今の私の"義務"。
そしてそれは同時に私の"存在する理由"。
それがなくなってしまったら、私は船さえ見失ってしまいそうで。
けれど、そう思うほど心とは裏腹に動いてくれない体。