財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「海外引いたらアウトだぞ。」


「わかってるよん。」


廉はくじを引きに行った。


「海外ってどんなレベルなの。」


美利亜が半分呟くように言ったら、他のクラスから


「インドのゾウ。ってゾウ!?」


「はぁ?フランスのワイン!?」


「うわぁ。アウトばっか。」


愛梨栖が言ったとき、廉が紙を持って戻ってきた。


「長野のお焼きだよん。」


「ナイス。廉。」


ハイタッチをしている廉たちに美利亜は


「ちょっ、ちょっと待ってよ。現在地もわからないのにどうやって抜け出すの?」


「心配しなくてもそのうち。」


廉が言い終わらないうちにヘリコプターの爆音とともに


「廉様、長野のお焼きをお届けに上がりました。」
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