財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「現在、2―A、3―C、2―Eが激しいトップ争いをしています!」


愛梨栖は下り坂をスケボーでものすごいスピードで、小石などを器用に避けながら下っていた。


そしてカーブを曲がった先には


「げっ。」


低い木が道の右側に植わっていて、枝が左側へと伸びていた。


とても立って通れそうになかった。


「この木、じゃぁまぁぁぁ!」


愛梨栖は叫びながらスケボーの上でしゃがんで木をやり過ごした。


後ろの2人はそのまま木に激突し


「ゴォール!」


「1着、2―Aです!」


見事に1位でゴールした。


「イエイッ♪」


愛梨栖はピースをしながら戻ってきた。


しかし、総合順位を見てピースをやめた。


「無様だな。」
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