財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「1位だけど、ぼくたちが出なかった種目と合わせると3位だよん。」


「特A=スポーツダメなんて思われたくないから死ぬ気でやってきてね。」


そう言って愛梨栖は美利亜の肩に手を置いた。


「無論、そのつもりだ。」


「それでは最終レース、障害物競走に移ります。」


「さて、行くか。」


「2キロに渡る障害物競走です。」


「びっくりするような障害を用意したので順位が低くても逆転するチャンスはありますよ。」


「それでは、よーい…スタート!」


涼、龍、美利亜の3人以外全員が走り出した。


「みんな、行っちゃったよ?」


「まぁ、大丈夫だよ。それより。」


龍はなぜか声のトーンを落として


「そろそろ動き始める奴らがいるだろうな。」


そう言った。
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