財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「引っかかる?」


「普通の障害物競走とは言え、少し簡単すぎじゃね?」


「まぁ言われてみればって山の時点で普通じゃないから。」


そんな美利亜のつっこみを無視して


「あの執行部がこんな素直に終わらせるわけねぇしなぁ。」


龍は木の枝を避けながら言った。


「あのさ、無視しないでくれるかな?」


「あっ!ゴール発見!」


「だーかーらーって…えぇ!」


2人の目の前にはゴールと大きく書かれた旗が見えた。


「そもそも、最初に与えられた情報が障害だったんだ。」


「龍、喜んでる場合じゃないかも。」


ガサッ。


茂みを抜けた先に待っていたのは高さ50メートルは余裕でありそうな崖に幅10センチの橋が渡してあった。
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