財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「これって綱渡りしろってこと?」


「それ以外になんかあんのか?」


「ない。まぁいいや。龍、先に行って。」


「はぁ?普通逆だろ?」


「こんなこと言うつもりなかったんだけど手首、治ってないんだよね。それにうちなら走って渡れるから早く行って。」


美利亜は早口にまくし立てると龍に背中を向けた。


「何言っても聞く気、ねぇだろ。」


「よくわかってんじゃん。」


「俺が行ったらすぐ来いよ。」


そう言って龍が渡り始めたとき


「俺らのクラスが1位だぁ!」


「私たちのクラスに決まってますわ!」


言い争いながら他のクラスが来た。


「めんどくさいなぁ。龍、急いでよ。」


「わかってるっつーの!」


美利亜は他のクラスを足止めしようと1歩踏み出したときピシッ。
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