財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
イヤな音とともに地面に亀裂が走り、美利亜の立っている場所を中心に半径20メートル近くの地面が崩れ落ちた。


美利亜はとっさに橋に乗り、そのまま走って渡り始めた。


地面の次は橋(と言っても薄くて細長いもの)が徐々に崩れ落ちていった。


「姫、急げ!」


「わかってるよ。」


美利亜はバランスを崩しながらなんとか向こう岸にたどり着いた。


「びっくりする仕掛けっつーか誰もゴールさせる気ねぇじゃん。」


「なんなの、これ?」


2人は文句を言いながら無事に1着でゴールした。


「もう、体育祭じゃないし。」


「まぁいいじゃん。優勝したんだし。」


「そういう問題じゃな。」


「美利亜!」


美利亜の声を遮って愛梨栖と廉が走ってきた。
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