財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~

短期間の準備

体育祭が終わって2週間がたったある日の放課後。


とある男女が向かい合っていた。


「ねぇ、キスして。」


「なんか今日は随分と積極的だね。」


「だってそっちが来てくれないなら行くしかないでしょ?」


女は男に顔を近づけた。


男、龍は女の唇に手をやり


「ダーメ。姫が見てるから。」


龍は入り口に目を向けた。


視線の先には苛立ちながら立ち尽くした美利亜がいた。


龍は固まった女をほったらかしにして美利亜のところへ行った。


「ねぇ、今日会議あるの、忘れてたでしょ。」


廊下を歩きながら美利亜は苛立ったように言った。



「覚えててよ。姫のとこ待ってたんじゃん。」


「あのね。」


美利亜は会議室のドアを開けながら


「始まってんのにうちを待ってるバカがどこにいるの?」
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