財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
愛梨栖と美利亜を抱えたままの優が入ると龍はドアを閉めた。


「ねぇ、美利亜。いつまでも優にくっついてるとそのまま脱がせちゃうよ?」


「大丈夫。あと10秒したら俺が無理矢理にでも引き剥がすから。」


優はそう言って美利亜を下ろした。


「みんなしてひどい…。」


「まぁ、1人じゃないんだしいいじゃん。」


愛梨栖はあっけらかんとして言った。


すると優が美利亜の手を引き剥がしにかかった。


美利亜は逆にしがみつこうとして2人の攻防が始まった。


それを見た愛梨栖は


「ちょっと、涼。手伝って。」


そう言った。


「御意。」


そう言って入ってきた涼は2人を見るなり


「どちらに加勢すればよいのだ?」


そう言った。
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