財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
美利亜はとっさに第3ボタンあたりを掴んだ。


危機は回避したが、そこでも攻防が繰り広げられていた。


「いい加減諦めろ!」


「い・や・だ。」


「龍、乱暴はよくないよん。」


取れた3つのボタンを拾いながら廉は笑顔で


「姫もそろそろ諦めてくれないとおイタしちゃうよん。」


そう言って両腕を広げた。


「ぼくらもそろそろ着替えなきゃいけないから姫と一緒に着替えちゃうよん。」


そこには3人分のスーツがかかっていた。


「優は着替えたからいいんだっけ?」


愛梨栖は首を傾げながら言った。


「まぁ、それなりに。」


「って言ってるわりにはエロイ。」


優は暑いのか第4ボタンまで開けていた。
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