財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「こらーっ!待たないか、そこの4人!何回言えばわかるんだぁ!」



よく前を走っている2人を見ると愛梨栖と廉だった。



美利亜は後ろの2人は見たことないなぁと思っていると龍が



「せーんーせ。待てって言って待つバカはいませーん!」



そう大声で言い、愛梨栖たちが近くに来たのを見計らって美利亜の手を掴み、6人で走った。



半分引っ張られるように美利亜は着いていった。



「ちょっ、コケるコケる。」



「いいからもいちょい走れって。」



しばらく走るとなんとなく見覚えのある建物が近づいてきた。



イヤな予感がした美利亜は



「まさかとは思うけどこれ…。」



眉間にシワを寄せて言いかけた美利亜を廉が遮り、



「学校の裏側だよん。」



笑顔でそう言いながら開いていた窓から学校内に入った。



つられて美利亜も入ってから



「って窓からとか不法侵入じゃん。ダメじゃん。こんなことしちゃ。」



そう言ってまた窓から出た。



「ん?平気、平気。バレなきゃいいの。バレなきゃ。」



「愛梨栖までそんなこと言って…。」



嘆いた美利亜は中を見わました。



化学室らしく、実験道具などが置いてあった。
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