財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「普通は出てってでしょ。」


愛梨栖は自分のしたことなど知らない顔で言った。


「じゃあ、俺ら廊下で待ってるよ。」


そう言うと優は4人の背中を押して出ていった。


4人が出ていくと美利亜は腰に巻いていたパーカーを羽織り、スカートを履くと


「誰があんなもん着るかっつーの。」


勢いよくパーカーのファスナーを閉めた美利亜は


「逃亡してやる。」


窓をそっと開け、そこから出ていった。


     ****


10分後。


いつまで経っても出てくる気配なしに怒った龍は


「姫、いつまで着替えてんだよ!」


バーン。


派手な音をたててドアを開けた。


その先には


「よっ!」


スター5の1人、坂田侑がいた。


「ここで何してんだよ、侑。」
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