財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「ぼくもだよん。」


「龍のバーカ。」


「うむ。今回はお主の負けのようだな。」


龍以外の4人は言いたいことだけ言うと立ち去った。


「てめえら、ふざけんじゃねぇ!」


龍は怒りながら視聴覚室に向かった。


     ****


6人が店に着く頃には長蛇の列ができていた。


「うわぁ、今年もすごいね。」


「まぁ、今年は稀にみる男性客の多さだな。」


龍と愛梨栖が感心したように言った。


「ほら、そんなとこ突っ立ってないで配置に着く!」


美利亜がドアから顔を覗かせた。


「姫、配置って何やるか知ってる?」


「さっき、神宮くんに聞いた。」


「ならいいけど。」


優は真顔になると美利亜の耳元で


「暗いから痴漢とかに気をつけたほうがいいよ。」


意味ありげに言うと中に入っていった。
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