財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「うん。やっぱりこの時期に戻ってきて正解だった。」


昴は満足したようにうなずくと美利亜から少し離れた。


「で、何かあったのかな?」


「襲われたんだよ。部屋の中で3人の男にな。」


優は苛立った声で言った。


「ふーん。じゃあこの件はSA行きだね。」


「なっ。ちょっと待ってくださる?」


緋奈子は慌てたように


「こんな子のためだけにSAなんておかしすぎますわ。」


そう言った。


「残念だけどぼくはSAの掟を知っててね。」


昴は不敵に笑うと


「たとえどんなに些細なおふざけでも見逃すなってね。」


そう言った。


緋奈子は唇を噛みしめて立ち去った。


「あいつが今回の犯人か。」


「可能性としては大だね。」
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