財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
昴は出入口に向かうと


「SAに報告してくる。」


と言って立ち去った。


「俺らも帰るぞ。」


「ちょっ、慎也!このままほっとけっていうのか?」


侑は慌てたように言った。


「俺らが居ると落ち着けないだろう?」


「…。かっこいいこと言ってるけど、自分の状況よく見たら?」


スター5の1人、徳長大輝(とくながたいき)が嵐を指差して言った。


「は?」


嵐は言われた通りにした。


なんと美利亜の右手が嵐の服の裾を掴んでいた。


「・・・。」


嵐は絶句した。


同時に美利亜の異変にも気づいた。


「美利亜ちゃん?」


美利亜は焦点の定まらない目をしていた。


嵐の顔を見ると


「兄…さん…?」


そう言って美利亜は倒れた。
< 152 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop