財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
美利亜は倒れたがすかさず男に蹴りを入れると


「1回、襲われたの。」


立ち上がろうとした。


しかし、男がナイフを美利亜に向かって突き出したので、避けるために美利亜はまた倒れた。


男はさらにナイフを美利亜に向かって突き出した。


するとキーンと音がしてナイフが美利亜に刺さる寸前に止まった。


「お兄ちゃん!」


「お前は下がってろ。」


水月は苛立った声で言うとナイフを弾き返した。


水月が手にしていたのは嵐にあげたはずの小刀だった。


しかし、よく見ると溝の模様が違っていた。


「お兄ちゃん、それ…。」


「黙ってろ。」


水月は冷たく言うと、ナイフを持った男に向かって


「お前もバカだな。またやられにきたのかよ。でも、残念だったな。」
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