財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「のえ兄(のえにい)のだから。」


「わかった。」


水月は鍵を受け取り、聖夜のところに行くと手を拘束していた手錠を外した。


「兄さんは美利亜をお願い。」


水月はそう言うと嵐のところに向かった。


聖夜は金庫を開けようとしている美利亜のところに行くと


「何やってんだ。」


半分呆れたように言った。


美利亜は怒ったように


「この中に真雷刀が入ってるの。…開いた!」


金庫には真雷刀が3本入っていた。


そのうちの1本を聖夜に渡した。


「のえ兄、気を…。」


美利亜は途中で目を大きく開くと


「のえ兄、危ない!」


美利亜が叫ぶのと聖夜が背中を切られるのは同時だった。


「兄さん!」


「兄貴!」
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