財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
聖夜は今度は玲に向かって


「お前は嵐を連れて車へ行け。」


そう言い放った。


「みーは?」


「ぼくが連れていく。」


「兄貴、怪我してんだろ?」


「ただのかすり傷だ。大したことはない。」


そう言うと聖夜は美利亜を背負った。


連絡し終わった水月は慌てて駆けつけると


「兄さん、あたしが。」


「いや、いい。それより、車を回してくれ。」


「わかった。すぐやるから。」


水月は走ると30秒くらいで車を入口に止めさせた。
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