財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「でもよかったね。縫うほどじゃなくて。まぁちょっと出血は多かったみたいだけど。」


水月は傷口を消毒しながら言った。


そして


「はい、終了っ。」


水月は包帯を巻き終わると聖夜の背中を叩いた。


「いってぇ。叩くなよ。」


「ごめん、ごめん。それより入りな、嵐。」


水月はドアのほうに向かって言った。


「なんでわかったんだよ、姉さん。」


「気配が消しきれてない。修行が足りないんじゃないの?」


「まぁそんなことは後でいい。どうした?嵐。」


嵐が口を開くよりも早く玲が口を開いた。


「第3人格を封印してほしいだろ?」


「なんでわかったんだ?」


嵐は驚きを隠せなかった。


「お前の考えてることはお見通しさ。ついでに言っとく。みーの第2人格も封じたほうがいい。」
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