財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「永遠には無理だぞ。」


「わかってるよ。でも、あいつのは危険すぎる。第2人格がキレることがあるからな。」


「あの短時間でよくそんなことがわかったな。」


聖夜は感心したように言った。


「みーの第2人格がキレたら兄貴を超える。それから嵐、お前の第3人格はすでに兄貴と同じだ。戦闘能力特化どころじゃなく…。」


玲は1度きると決心したように


「殺人鬼だ。」


「だから頼んでるんだ。封じてくれって。」


「記憶喪失を伴う禁忌だぞ。」


聖夜は語尾を荒げると


「とにかく考えさせろ。判断は俺がする。」


「わかった。」


嵐はそう言うと部屋から出ていった。


それが嵐と美利亜との別れにつながった。


     ****


聖夜はいったん水を飲むと
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