財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「あぁ、ちっとも痛くねぇな。」


玲は起き上がると


「この借りはきっちり返そうか。」


そう冷たく言い放つと真雷刀を取り出して振った。


するとキーンと音がして大輝と朔は倒れた。


「あんまり使うな、玲。」


「んなこと言われたってよぉ。便利だし、便利だし、便利だし。」


玲は早口に言うと美利亜を抱え上げ、


「さて、行きますかぁ。」


「おまっ、便利連呼しといてなんだそれ。」


聖夜は眉間にシワを寄せながら言った。


「兄貴は姉貴と後始末してから来いよ。」


玲は至って気にしてないようだった。


「全く、めんどくさいことばっか押し付けやがって。ほら、行けよ。」


「サンキュー。じゃあ、ついて来て。」


「あのみ…じゃなかった。玲さん、どこに行くの?」


愛梨栖は首を傾げながら聞いた。
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