財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「そういうこと。」


聖夜は言いながらロープを見て


「ダメだ。ヘリだな。李家に頼んでくれ。」


「はいはい。」


玲は投げやり気味に返事をすると携帯を取り出し、指示を出し始めた。


すると突然、空からヘリコプターの音がした。


見上げると逆光でシルエットしか見えなかった。


「うちのヘリじゃねぇな。サイズが一回り小さい。」


「もしかして、朔のヘリじゃっ!」


慌てた嵐の後ろに縄ばしごが降りてきた。


そして案の定上から朔たち4人が降りてきた。


「慎也!お前はこっちの人だろう?それとも記憶が戻ったか?」


「戻ったよ。つーか俺の正体知ってるだろう?」


「あ~あ、つまんね。で、美利亜ちゃんはどこだ?」


聖夜はバカにしたように


「教えるわけないだろう。」


と言った。
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