財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「オーナーさん!」


「あたしはいいから自分の身を守りなさい。」


「オーナー、あれは?」


玲は叫びながら走っていた。


「今、手元にない!」


水月も反射的に叫んだ。


水月は押されながらも1歩も引かなかった。


しかし、


「あっ!」


ドサッと音をたてて尻餅をついてしまった。


水月は立ち上がったが、男が攻めて来たため、1歩下がってしまった。


それを見た美利亜は応戦しようとした瞬間、後ろから羽交い締めにされた。


「美利亜ちゃん。つっかまえた。」


羽交い締めにした朔は嬉しそうにした。


「朔さん、離して。」


「とりあえず、コレ飲んで。」


朔は美利亜の目の前に透明の液体が入った小瓶を出した。
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